住生活デザインの教科書-住み方・つくり方-

著者:著者:名古屋工業大学社会工学専攻建築・デザイン分野 准教授 夏目欣昇/カリフォルニア大学バークレー校・東アジア研究所日本研究センター 北原玲子/日本福祉大学健康科学部福祉工学科 准教授 毛利志保/豊田工業高等専門学校建築学科 准教授 前田博子/金城学院大学生活環境学部 教授 加藤悠介/愛知工業大学工学部建築学科 教授 武田美恵/椙山女学園大学生活科学部生活環境デザイン学科 准教授 橋本雅好 ブックデザイン:名古屋工業大学社会工学専攻建築・デザイン分野 助教 寺田 勝三
分野:建築工学
ページ数:180
判型:B5判
ISBN:978-4-8446-0881-3
定価:本体 3,400円 + 税
「住む」ことは「生きる」ことに直結している。人は「住む」場所なくして、「生活」を営むことができない。逆もまた然りで、「生活をする」ためには「住む」場所が必是となる。
本書では、人間の営みの原点とも言える「住生活」に焦点を当て、その歴史に始まり、住生活に関する理論、政策や制度、住生活空間の管理・メンテナンス、その周辺への環境、あるいは生活スタイルや人間の行動パターンなど様々な領域から「住生活」を設計・建築するために必要となる基本的な事柄を紹介する。初学者向けの入門書として、あるいは既に実務などの経験を積まれている人にとっては、押さえておきたい基本的な事柄を改めて確認できるようなスタンダードな内容となっている。また豊富な事例や各章ごとに設けられた演習課題を通じて、本書を、読み・学び・考えられるようなテキスト=教科書としている。
最大の特徴として、全ページをフルカラーとしており、15章では、1章から14章までで学んだ事項を、実際の建築物の中に取り入れた作品を7つ紹介することで、応用編へと繋がる内容としている。そして、本書を軸にして読者が各章を通じて興味・関心が湧いてきた領域に関して、次のステップへと進められるような文献案内も収録している。
目次正誤表追加情報
目次 contents
はじめに            
第 1 章 住居の成り立ち  
1.1 住居とは
1.2 住居の変遷
1.3 先史時代(中・新石器時代の住居)
1.4 古代の住居
1.5 中世の住居
1.6 近世の住居
1.7 近代の住居
1.8 現代の住居
第 2 章 集合住宅の変遷  
2.1 集合住宅とは
2.2 集合住宅の成り立ち
2.3 古代の集合住宅
2.4 中世の集合住宅
2.5 近世の集合住宅
2.6 近代の集合住宅
2.7 現代の集合住宅
第 3 章 家族と福祉  
3.1 家族の変容
3.2 家族の変容による社会福祉の出現
3.3 家族の変容に伴う住まいの形
       事例
第 4 章 住宅の設備  
4.1 キッチンまわりの設備
4.2 水まわりの設備(キッチン以外)
4.3 空調、照明
4.4 家事の道具・場所
4.5 生活の道具
4.6 その他の道具
4.7 収納
第 5 章 管理・メンテナンス  
5.1 生活空間の管理(維持管理)
5.2 生活財の管理
5.3 集まって住む場合の管理(集合住宅、近隣)
第 6 章 住宅と制度  
6.1 住宅政策とは
6.2 戦後の住宅政策
6.3 日本の住宅政策の課題
第 7 章 住環境  
7.1 風土と建築
7.2 自然災害に強いまちづくり
第 8 章 身体と空間  
8.1 姿勢と行為
8.1 人と人の距離
第 9 章 心理と空間  
9.1 空間感覚
9.1 アフォーダンス
9.2 空間認知
第10章 敷地、性能、内外関係  
10.1 敷地と建物の配置
10.2 住宅性能の基準
10.3 内外関係
10.4 防犯環境設計
第11章 戸建て住宅の計画  
11.1 計画の基礎
11.2 居室の配置計画
11.3 家族の変化に配慮した空間構成
第12章 集合住宅  
12.1 集合住宅のタイプ
12.2 集合住宅における間取り
12.3 集まって住むいろいろな形
第13章 バリアフリー  
13.1 バリアフリーを取り巻く背景
13.2 ハウスアダプテーションの考え方
13.3 整備のポイント
13.4 介護保険による住宅政策
具体例
第14章 環境デザイン  
14.1 外構計画
14.2 街のアメニティ
14.3 街の歴史を引き継ぐ
第15章 多様化する生活スタイル-事例紹介-  
住宅街の中の角地の特性を活かした建築
まちと緑と暮らす家
大きな屋根をもつ軸組の矩形のミニマルな家
26の連棟形式から生まれる内外の広がり
生きのびるための折衷主義
裏と呼ばれるものの可能性
道具のような家
基本文献案内
索 引
建築家紹介
執筆者紹介
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