【新刊】建築の環境基礎から学ぶ建築環境工学

著者:名古屋工業大学大学院准教授 小松義典/大同大学教授・副学長 渡邊慎一/名城大学教授 石井仁 /大同大学准教授 岡本洋輔/名古屋工業大学大学院教授 石松丈佳
分野:建築工学
ページ数:269
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0916-2
定価:本体 3,000円 + 税
 私達の暮らし方は大きな変化を求められています.
 1980年代の終わりに地球環境問題への認識が広く共有されることで,暮らしの土台となる建築物にもこれまで以上に環境と向き合うことが求められるようになりました.そしてコロナ禍の2020年は,新たな日常に対応する新たな建築環境の始まりの年になったのかもしれません.
 この本は,建築にかかわる環境の基礎を学び,これからみなさんが関わっていく建築が環境とうまく付き合っていけるようになることを願って執筆しました.皆さんが日々利用し,これからは提供していく側になっていく建築とその環境の捉え方を知ることで,実際に建築を見たり,体感したりするときに新たな体験をできるようになって欲しいと考えています.この本で学習した知識を基にして,身の回りの建築とその環境を観察し,どのようにして建築環境が調整されているのかを考えていきましょう.皆さんがより良い建築環境の創り手になることにつながれば筆者らの意図は達成されます.
 本書は,建築系の大学での建築環境工学の教科書としての利用を想定して執筆しました.
 本文はなるべく難しい表現は避け,各頁には本文に関わる補足説明を脚注として掲載し,すぐに参照できるようにしています.空いているスペースにメモ欄としてどんどん書き込みをしていって下さい.また,たくさんのイラストを用いることで,内容を直感的に理解でき,やわらかく建築の環境を学習していけるようにしました.しっかりと学習していただきたい内容には“ポイントくん” による指示もしています.
 建築環境工学は建築の設計に活用されるものです.積極的に環境を考慮した設計事例やトピックスも掲載しています.環境に興味をもち,より深く学習していきたいと思われた皆さんには,各章末に参考となる専門書や文献の紹介をしています.本書が建築の環境を学ぶ基礎となり,専門書への橋渡しとなることを願っています.
目次正誤表追加情報
はじめに
1章 パッシブデザイン
 1.1 建築と環境
  1.1.1 建築の基本性能
  1.1.2 建築環境工学
 1.2 パッシブデザインとアクティブデザイン
 1.3 建築のエンベロープ
 1.4 環境を理解する
 1.5 環境とデザイン
  1.5.1 アフォーダンスについて
  1.5.2 アフォーダンスとデザインの質
  建築家に聞く,環境と建築デザイン
  演習問題
2章 熱環境
 2.1 熱の基礎
  2.1.1 熱の伝わり方
  2.1.2 熱伝導
  2.1.3 対流熱伝達
  2.1.4 放射熱伝達
  2.1.5 総合熱伝導率
 2.2 熱と建築
  2.2.1 熱貫流率
  2.2.2 内断熱と外断熱
  2.2.3 中空層の熱伝達
  2.2.4 建物全体の熱特性
  2.2.5 熱負荷
  2.2.6 相当外気温度
  2.2.7 日射熱取得率
  2.2.8 ガラスの分光特性
  2.2.9 非定常伝熱
 2.3 太陽の運行と日射遮蔽
  2.3.1 太陽の運行
  2.3.2 太陽位置の計算
  2.3.3 日影図
  2.3.4 日影規制
  2.3.5 隣棟間隔
  2.3.6 日射の種類
  2.3.7 日射調節の方法
 2.4 暑さ寒さと人間
  2.4.1 人体熱収支
  2.4.2 体温調節
  2.4.3 温熱 6 要素
  2.4.4 温熱環境指標
  トピック1
  トピック 2
  設計事例
  演習問題
3章 空気環境
 3.1 湿り空気
  3.1.1 湿り空気と乾き空気
  3.1.2 水蒸気の表示
  3.1.3 比エンタルピー
  3.1.4 湿り空気線図
 3.2 結露とその防止
  3.2.1 露点温度と結露
  3.2.2 表面結露と内部結露
  3.2.3 冬型結露と夏型結露
  3.2.4 結露の防止
  3.2.5 壁体の結露防止対策
  3.2.6 窓面の結露防止対策
  3.2.7 地下室の結露防止対策
 3.3 空気質
  3.3.1 室内空気の汚染物質
  3.3.2 ガス状物質
  3.3.3 粒子状物質
  3.3.4 室内空気環境の基準
 3.4 換気・通風
  3.4.1 換気・通風の目的
  3.4.2 必要換気量と換気回数
  3.4.3 換気効率
  3.4.4 換気の原理と駆動力による換気方式の分類
  3.4.5 換気量の計算
  3.4.6 自然換気
  3.4.7 機械換気
  3.4.8 全般換気と局所換気
  設計事例
  トピック
  演習問題
4章 光環境
 4.1 光の基礎
  4.1.1 光とは
  4.1.2 人の目
  4.1.3 光の量  
  4.1.4 測光量の相互関係
 4.2 明視照明  
  4.2.1 明視の 4 条件
  4.2.2 適正な照度
  4.2.3 推奨照度
 4.3 昼光照明  
  4.3.1 昼光率
  4.3.2 直接昼光率と立体角投射率  
  4.3.3 天空モデル
 4.4 電灯照明
  4.4.1 発光原理と発光効率
  4.4.2 光色と色温度
  4.4.3 演色性
  4.4.4 配光特性
 4.5 光の分布と方向性
  4.5.1 均斉度
  4.5.2 空間照度
  4.5.3 グレア
 4.6 照明計画  
  4.6.1 照明方式
  4.6.2 建築化照明
  4.6.3 雰囲気照明
  4.6.4 水回りの照明
 4.7 照明計画と照明シミュレーション
  4.7.1 光束法
  4.7.2 逐点法と照明シミュレーション
  照明デザイナーに聞く,光環境と照明デザイン 
 4.8 建築の色彩
  4.8.1 色彩の基礎
  4.8.2 色覚の多様性
  4.8.3 色彩の伝え方
  4.8.4 色彩の知覚と効果
  4.8.5 色彩計画
  演習問題
5章 音環境
 5.1 音の基本的性質 
  5.1.1 音の伝わり方
  5.1.2 音波の基本的特徴量
  5.1.3 音の強さ
  5.1.4 レベルとその合成 /224
 5.2 聴覚
  5.2.1 聴覚器官
  5.2.2 聴覚の特性
 5.3 騒音制御  
  5.3.1 騒音の評価  
  5.3.2 遮音
 5.4 室内音響
  5.4.1 吸音
  5.4.2 残響
  5.4.3 室内音響設計
  設計事例
  トピックス
  演習問題
索引
現在お知らせするものはありません。
現在お知らせするものはありません。

関連書籍