看護学専門分野教科書シリーズ成人がん看護学

著者:編者:安藤詳子(一宮研伸大学看護学部 教授)   著者:石田京子(名古屋市立大学病院 がん看護専門看護師)/ 岩井美世子(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻博士後期課程・がん看護専門看護師)/ 岡嶋彩乃(名古屋大学医学部附属病院 がん看護専門看護師) / 佐藤一樹(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻 准教授)/ 澤井美穂(公立学校共済組合東海中央病院 副看護部長・がん看護専門看護師)/ 塩見美幸(愛媛大学医学部附属病院 がん看護専門看護師)/ 杉村鮎美(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻 助教)/ 住田俊彦(公立学校共済組合東海中央病院 がん看護専門看護師)/ 田中奈生子(名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻博士前期課程)/ 林さえ子(愛知医科大学看護学部 講師)/ 原万里子(名古屋大学医学部附属病院 がん看護専門看護師)/ 平澤宏卓(公立学校共済組合東海中央病院 がん看護専門看護師)/ 宮崎雅之(名古屋大学医学部附属病院 薬剤部) / 山本陽子(名古屋大学医学部附属病院がん看護専門看護師)
分野:看護学
ページ数:310
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0912-4
定価:本体 2,500円 + 税
本書は、おもに看護基礎教育を受けている学生のために編集した。がんの発生と疫学に始まり、がん治療、診断期における意思決定、がん性疼痛と緩和ケア、臓器別がん、地域在宅ケア、家族支援という章立てで、がん看護のエッセンスを凝集した。執筆は、看護基礎教育において成人看護学を担当している教員、臨床に精通し正にがん看護領域で活躍しているがん看護専門看護師の方々に依頼した。特に、第4章では、国家試験問題に多く出題されているがん性疼痛緩和に関する内容について、WHO「がん疼痛治療ガイドライン」改訂(2018)、日本緩和医療学会編「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2020 年版」を踏まえて記述してる。また、各章の終わりに実力の養成ができるように、過去の国家試験問題を掲載している。成人領域のがん看護について基本を学び、すぐに国家試験対策に繋げて理解できるようにした。   
目次正誤表追加情報
第1章 がんの発生と疫学            
1 がんの発生
 1.1 がんの分子生物学
 1.2 がんの病期
 1.3 がんの発生要因と予防
2 がんの疫学
 2.1 がんの統計
 2.2 がん罹患の疫学
 2.3 がん死亡の疫学
 2.4 がん生存率の疫学
 実力養成問題

第2章 がん治療と看護
1 手術療法
 1.1 手術療法の特徴と目的
 1.2 手術療法における動向
 1.3 手術療法における有害事象と看護の実際
2 がん薬物療法
 2.1 がん薬物療法の特徴と目的
 2.2 抗がん薬の種類と作用機序
 2.3 がんゲノム医療
 2.4 がん薬物療法における有害事象と看護の実際 
3 放射線療法
 3.1 放射線療法の特徴と目的 
 3.2 放射線療法における動向
 3.3 放射線療法の種類
 3.4 放射線療法における有害事象と看護の実際 
 実力養成問題

第3章 がんの診断から治療プロセスへ
1 がんの告知とインフォームド・コンセント
 1.1 告知論争
 1.2 インフォームド・コンセント
 1.3 がん告知のあり方
2 がん告知後の意思決定支援
 2.1 がん告知による患者の心理反応
 2.2 がん告知後の意思決定支援
 2.3 がん告知に関わる看護師の役割
 実力養成問題

第4章 がん性疼痛と緩和ケア
1 緩和ケア
 1.1 緩和ケアの定義
 1.2 緩和ケアの歴史
 1.3 トータルペイン
2 がん性疼痛
 2.1 痛みの定義
 2.2 痛みのメカニズム
 2.3 痛みの神経生理学的分類
 2.4 痛みの評価法
3 がん性疼痛に対する治療の基本
 3.1 痛み治療の目標
 3.2 痛み治療の原則 WHO方式がん疼痛治療法
 3.3 痛み治療の実際
4 オピオイドの副作用と対策
 4.1 オピオイドの副作用とその対策  
5 鎮痛補助薬
 5.1 コルチコステロイド
 5.2 抗うつ薬 
 5.3 抗痙攣薬 
 5.4 その他
6 非薬物療法
 実力養成問題

第5章 臓器別がんと看護の特徴
1 咽頭がん 喉頭がん
 1.1 病態
 1.2 治療
 1.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
2 肺がん
 2.1 病態
 2.2 治療
 2.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
3 乳がん 
 3.1 病態
 3.2 治療
 3.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
4 食道がん
 4.1 病態
 4.2 治療
 4.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
5 胃がん
 5.1 病態
 5.2 治療
 5.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
6 大腸がん
 6.1 病態
 6.2 治療
 6.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
7 肝がん
 7.1 病態
 7.2 治療
 7.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
8 膵がん
 8.1 病態
 8.2 治療 
 8.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
9 子宮がん・卵巣がん
 9.1 病態
 9.2 治療
 9.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
10 前立腺がん
 10.1 病態
 10.2 治療
 10.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
11 白血病 
 11.1 総論
 11.2 検査、診断、症状
 11.3 治療
 11.4 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題
12 脳腫瘍
 12.1 病態
 12.2 治療
 12.3 患者ニーズと看護の実際
 実力養成問題

第6章 がん医療政策と地域在宅医療
1 がん医療政策のあゆみ
 1.1 近代のがん対策
 1.2 地域包括ケアシステム
2 在宅療養がん患者と家族に対する支援
 2.1 がん患者への退院支援
3 在宅療養がん患者と家族を支える医療システム
 3.1 介護保険と要介護認定
 3.2 訪問看護
 3.3 在宅での医療処置
 3.4 在宅における家族へのケア
 実力養成問題

第7章 終末期がん患者の家族に対する支援
1 死別という喪失に対する悲嘆
 1.1 悲嘆作業
 1.2 ボウルビィの位相理論
 1.3 シュトルーベの二重過程モデル
 1.4 複雑性悲嘆
2 がん患者の家族に対する“死別と喪失”に向けた準備に関する
支援
 2.1 患者の予後を理解するための支援 
 2.2 療養場所の選択に関わる支援
 2.3 死別に伴う手続きや死別後の悲嘆への支援 
 2.4 家族と患者の関係性を強める支援
 2.5 家族を気遣い安心感と信頼をもたらす支援 
 2.6 家族の悲嘆反応を考慮し、環境を整え傾聴して関わる支援 
 2.7 家族自身のための時間を大切にし、患者とともに過ごせるような支援
 2.8 家族が看取りに際し十分にお別れできるような支援
3 死別の悲しみから生きる力へ
 実力養成問題
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