栄養管理と生命科学シリーズ公衆衛生学

著者:編著者:網中雅仁(くらしき作陽大学食文化学部栄養学科 教授)  著者:清原康介 (大妻女子大学家政学部食物学科 准教授)/ 熊田薫 (茨城キリスト教大学生活科学部 教授)/ 後藤政幸(和洋女子大学 名誉教授) / 古屋博行 (東海大学医学部基盤診療学系 教授)/ 村田貴俊(鶴見大学歯学部口腔衛生学 講師) / 本橋隆子(聖マリアンナ医科大学医学部 予防医学 講師) / 依田健志(川崎医療福祉大学医療技術学部健康体育学科 准教授)
分野:管理栄養士
ページ数:308
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0927-8
定価:本体 3,300円 + 税
 2023(令和5年)年1月、管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)改訂検討会によって、新たなガイドラインが示された。今回の改定は、超高齢社会であるわが国の人口構成が、今後2040(令和22)年の老齢人口割合で35%に達することを考慮し、その時代を見据えた多業種連携に必要な知識および技能や法改正に伴う適切かつ効果的な栄養管理の能力を修得した管理栄養士の養成を目的とするものである。
 本書は、今回の新たな出題基準に準拠させ、出題基準の大・中・小項目の内容を含む構成となるように配慮している。また、各項目の重要事項に焦点を合わせた例題を適時加えることで、内容の理解と知識の定着を図っている。さらに章末には、関連する国家試験レベルの問題を掲載し、各章ごとの学修到達度を各自が判断できるように配置した。
目次正誤表追加情報
第1章 社会と健康
1 健康の概念
 1.1 健康の定義
 1.2 健康づくりと健康管理
2 公衆衛生の概念
 2.1 公衆衛生の定義
 2.2 公衆衛生の目標
 2.3 公衆衛生と予防医学:一次・二次・三次予防
 2.4 プライマリヘルスケア
 2.5 ヘルスプロモーション
 2.6 公衆衛生活動の進め方
 2.7 予防医学のアプローチ
3 社会活動の公正と健康格差の是正
 3.1 社会的公正の概念
 3.2 健康の社会的決定要因、健康格差
章末問題
第2章 環境と健康
1 生態系と人々の生活
 1.1 生態系と環境の保全
2 環境汚染と健康影響
 2.1 地球(世界規模)での取り組み
 2.2 環境保全、環境汚染
 2.3 公害
3 環境衛生
 3.1 気候、季節
 3.2 空気
 3.3 圧力
 3.4 温熱
 3.5 放射線
 3.6 上水道と下水道
 3.7 廃棄物処理
 3.8 住居の衛生
章末問題
第3章 健康、疾病、行動に関わる統計資料/57
1 保健統計
 1.1 保健統計の概要
 1.2 わが国の主な保健統計
2 人口静態統計
 2.1 人口静態統計と国勢調査
 2.2 人口の推移
 2.3 世界の人口
3 人口動態統計
 3.1 人口動態統計と各指標の届出制度
 3.2 出生
 3.3 死亡
 3.4 年齢調整死亡率
 3.5 死因統計と死因分類(ICD)
 3.6 出生前後の死亡
4 生命表
 4.1 生命表
 4.2 平均余命と平均寿命
 4.3 健康寿命
5 傷病統計
 5.1 患者調査
 5.2 国民生活基礎調査
章末問題
第4章 健康状態・疾病の測定と評価 
1 疫学の概念と指標
 1.1 疫学の定義、対象と領域
 1.2 疾病頻度、死亡頻度の指標
 1.3 曝露因子の影響評価
2 疫学の方法
 2.1 疫学研究のデザイン
 2.2 横断研究
 2.3 生態学的研究(地域相関研究)
 2.4 コホート研究
 2.5 症例対照研究(ケースコントロール研究)      
 2.6 コホート研究と症例対照研究の比較
 2.7 介入研究(実験疫学)
 2.8 ランダム化比較試験
 2.9 非ランダム化比較試験
3 バイアス、交絡の制御と因果関係
 3.1 バイアス、疫学研究における誤差
 3.2 交絡と標準化
 3.3 疫学研究の評価と因果関係の捉え方、Hillの判定基準
4 スクリーニング
 4.1 スクリーニングの目的と適用条件
 4.2 スクリーニングの精度
5 根拠(エビデンス)に基づいた医療及び保健対策
 5.1 EBMとEBPH
 5.2 エビデンスの質のレベル
 5.3 系統的レビュー(システマティックレビュー)とメタアナリシス
 5.4 診療ガイドライン、保健政策におけるエビデンス
6 疫学研究と倫理
 6.1 人を対象とした研究調査における倫理的配慮
 6.2 インフォームド・コンセントとオプトアウト
 6.3 倫理審査委員会
 6.4 利益相反
章末問題
第5章 生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策
1 健康に関連する行動と社会
 1.1 健康の生物心理社会モデル
 1.2 生活習慣病、NCDの概念
 1.3 健康日本21
2 身体活動、運動
 2.1 身体活動・運動の現状
 2.2 身体活動・運動の健康影響
 2.3 健康づくりのための身体活動基準及び指針
3 喫煙行動
 3.1 喫煙の現状
 3.2 喫煙の健康影響と社会的問題
 3.3 禁煙サポートと喫煙防止
 3.4 受動喫煙防止
 3.5 その他のたばこ対策
4 飲酒行動
 4.1 飲酒の現状
 4.2 飲酒の健康影響と社会的問題
 4.3 アルコール対策と適正飲酒
5 睡眠、休養、ストレス
 5.1 睡眠と生活リズム
 5.2 睡眠障害と睡眠不足の現状、睡眠指針
 5.3 休養の概念と休養指針
 5.4 ストレスの概念とストレスマネジメント
6 歯科保健行動
 6.1 歯の健康と食生活
 6.2 歯と全身の健康
 6.3 歯科保健行動
 6.4 歯科保健対策
章末問題
第6章 主要疾患の疫学と予防対策
1 がん(Cancer)
 1.1 がん(悪性腫瘍)とは
 1.2 主要部位のがん(がんの疫学)
 1.3 がん予防と対策
 1.4 がん検診
 1.5 健診と検診
2 循環器疾患
 2.1 循環器の疫学
 2.2 高血圧性疾患
 2.3 脳血管疾患
 2.4 心疾患
3 代謝疾患
 3.1 肥満、メタボリックシンドローム
 3.2 糖尿病
 3.3 脂質異常症
 3.4 食事療法の効果を得るために
 3.5 食事療法に活用できるデータの掲載
4 骨・関節疾患
 4.1 骨租鬆症、骨折
 4.2 変形性関節症
 4.3 ロコモティブシンドローム
5 感染症
 5.1 感染症の成立
 5.2 主要な感染症
 5.3 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)
 5.4 検疫と予防接種、感染症対策
6 精神疾患
 6.1 精神疾患と精神障害
 6.2 主要な精神疾患
 6.3 精神保健対策
 6.4 認知症
7 その他の疾患
 7.1 慢性腎臓病(CKD) 
 7.2 呼吸器疾患
 7.3 肝疾患
 7.4 アレルギー疾患
8 自殺、不慮の事故、虐待、暴力
 8.1 自殺
 8.2 不慮の事故
 8.3 虐待、暴力
章末問題
第7章 保健・医療・福祉の制度
1 社会保障の概念
 1.1 社会保障の定義と歴史
 1.2 公衆衛生と社会保障
2 保健・医療・福祉における行政のしくみ
 2.1 国の役割と法律
 2.2 衛生法規の定義とその内容
 2.3 地方自治のしくみ:地方自治法
 2.4 都道府県の役割
 2.5 市町村の役割
 2.6 他職種の役割と連携
3 医療制度
 3.1 医療保険制度
 3.2 医療施設と医療従事者
 3.3 医療費
 3.4 医療法と医療計画
 3.5 保険者の役割とデータヘルス計画
4 福祉制度
 4.1 社会福祉制度の概要と関連法規
 4.2 社会福祉
 4.3 障害者福祉
 4.4 在宅ケア・訪問看護
5 地域保健
 5.1 地域保健活動の概要
 5.2 地域保健法
 5.3 保健所と従事者
 5.4 市町村保健センターと従事者
 5.5 地域における資源と連携
 5.6 地域における健康危機管理;自然災害、感染症、食中毒
6 母子保健
 6.1 母子保健の概要
 6.2 母子保健法
 6.3 母子健康手帳                     
 6.4 乳幼児健康診査
 6.5 新生児マススクリーニング
 6.6 健やか親子
 6.7 少子化対策
 6.8 児童虐待防止
7 成人保健
 7.1 生活習慣病の発症予防と重症化予防
 7.2 特定健康診査・特定保健指導とその評価
 7.3 高齢者の医療の確保に関する法律
8 高齢者保健・介護
 8.1 高齢者の定義と特徴
 8.2 高齢者の介護
 8.3 地域包括支援センター
9 産業保健
 9.1 労働と健康                          
 9.2 労働安全衛生法
 9.3 労働安全衛生対策
 9.4 生物学的モニタリング
9.5 産業保健従事者
 9.6 職業と健康障害
 9.7 健康確保対策 
 9.8 労働災害
 9.9 過重労働対策、メンタルヘルス対策、THP
 9.10 その他の健康管理対策
10 学校保健
 10.1 学校保健とは
 10.2 学校保健統計
 10.3 保健統計調査結果の概要
 10.4 学校保健安全法
 10.5 栄養教諭
11 国際保健
 11.1 国際保健・地球規模の健康問題
 11.2 わが国の国際協力
 11.3 持続可能な開発目標
 11.4 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
 11.5 保健医療分野の国際機関
章末問題
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