スポーツと運動の生理学実践・指導の現場に役立つ知識と応用

著者:東海大学体育学部教授 内山秀一、東海大学体育学部教授 野坂俊弥、東海大学体育学部教授 八田有洋
分野:体育スポーツ
ページ数:176
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0899-8
定価:本体 2,300円 + 税
本書では,生理学的な枠組みを基本とし,体育学やスポーツ科学を学ぶ方々に向けて,大学での講義における運動生理学の基本的内容をまとめていて、各章の末尾には復習問題を付け,知識の確認ができるようにしてある。
 執筆者らは,体育系学部で自らもスポーツや運動の実践場面に身をおきながら,生理学,運動生理学,特にトレーニング科学,健康科学,脳神経科学を専門分野として教育と研究に関わってきた。近年の生活環境の変化に伴い,運動不足や体力低下が指摘される一方で,健康志向の高まりや競技スポーツの高度化など,私たちの身体を取り巻く環境は多様化している。トップアスリートとして活躍する学生,指導者や教員を目指す学生,怪我と向き合う学生など,それぞれの目標や立場にあって,本書で学習した内容を,スポーツや運動に関わる事象を科学的,論理的,分析的に考える材料にしていただくことを本書のねらいとしている。
目次正誤表追加情報
第1章 運動とコンディショニング
1-1. 生体の恒常性
1-2. 体液・血液の量と組成
1-3. 運動と体液成分
1-4. コンディショニング
1-5. 運動・栄養・休養のバランス
確認問題
第2章 運動とエネルギー供給機構
2-1. 生体のエネルギー
2-2. 運動時のエネルギー供給系
確認問題
第3章 運動と骨格筋系 
3-1. 骨格筋の構造と機能
3-2. 骨格筋の収縮機構
3-3. 骨格筋線維タイプ
3-4. 骨格筋の適応変化
3-5. 筋力トレーニングとその効果
確認問題 
第4章 運動と神経系
4-1. 神経の生理学
4-2. 感覚系
4-3. 自律系
4-4. 運動系
4-5. 運動・トレーニングによる脳・神経系の適応変化
4-6. 運動と認知機能
確認問題
第5章 運動と呼吸器系
5-1. 呼吸の生理学
5-2. 運動時の呼吸動態
5-3. 呼吸器系の運動適応変化
確認問題
第6章 運動と循環器系
6-1. 循環器系の構造と機能
6-2. 心臓血管系の変化と適応
6-3. 血液成分の適応
確認問題
第7章 環境と運動
7-1. 体温調節
7-2. 運動時の体温調節
7-3. 暑熱順化と運動トレーニング
7-4. 寒冷環境と運動
7-5. 低圧(高地)環境と運動
7-6. 水中環境と運動
確認問題
第8章 運動と内分泌系
8-1. 内分泌器官とホルモン
8-2. 運動時の内分泌反応
8-3. トレーニングによる影響
確認問題
第9章 運動と免疫系
9-1. 免疫系
9-2. 自然免疫と獲得免疫
9-3. 体液性免疫と細胞性免疫
9-4. 免疫系の異常
9-5. 運動と免疫能
確認問題 
確認問題解答
索引

(コラム)
アスリートの貧血 
脂肪は運動開始20 分後から利用される?
発育に伴う筋の変化
筋電図と筋活動量の評価
アスリートの遺伝子解析
脚気
一酸化炭素の影響(CO 中毒)
トレーニングも継続は力なり
昔取った杵柄は通用しない
褐色脂肪とは?
運動には順番がある
「笑い」と「ユーモア」の力
現在お知らせするものはありません。
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