【刊行予定】コンクリート工学 第2版

著者:岩波光保(東京科学大学 教授) / 伊藤始(富山県立大学 教授) / 皆川浩(宇都宮大学 准教授) / 佐川孝広(前橋工科大学 教授)
分野:土木工学
ページ数:332
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0980-3
定価:本体 3,700円 + 税
2021年の初版発売以来、多くの大学や高等専門学校で採用されたテキストの第2版。
初版は2022年に「若手会員に読ませたい土木の100冊」の1冊として土木学会誌で紹介。材料工学的分野・構造工学的分野を基礎から応用までバランスよく学ぶことができると評された。
第2版刊行に際して、今般のJISおよび土木学会コンクリート標準示方書の改訂に関係する箇所の追加・更新を行った。
JIS関連ではコンクリート用火山ガラス微粉末の説明を追加し、スラッジ水のスラッジ固形分率・配合計画書の様式・材料の累加計量・圧縮強度用供試体の採取時期・荷卸し時の品質検査の頻度・レディーミクストコンクリートの種類などに関する記載を見直した。
土木学会コンクリート標準示方書関連では、締固めが必要な高流動コンクリート・コンクリート温度が35℃を超える場合の対応・暑中コンクリート用化学混和剤などを新たに取り上げ、温度ひび割れ指数のグラフや湿潤養生期間の目安の数値などを更新した。
目次正誤表追加情報
第1章 建設材料としてのコンクリート
1.1 建設材料概論
1.2 コンクリートの概要と歴史
1.3 鉄筋コンクリートおよびプレストレストコンクリート
1.4 コンクリートの用途

第2章 構成材料              
2.1 使用材料の構成
2.2 セメント
 2.2.1 概要
 2.2.2 セメントの種類
 2.2.3 セメントの原料と製造
 2.2.4 化学成分と化合物
 2.2.5 物理・化学的性質と試験
 2.2.6 水和反応と硬化体の性質
 2.2.7 セメントの環境性能
2.3 混和材
 2.3.1 概要
 2.3.2 フライアッシュ
 2.3.3 高炉スラグ微粉末
 2.3.4 膨張材
 2.3.5 シリカフューム
 2.3.6 石灰石微粉末
 2.3.7 火山ガラス微粉末
2.4 化学混和剤
 2.4.1 概要
 2.4.2 フレッシュ性状を制御するための化学混和剤
 2.4.3 硬化を制御するための化学混和剤
 2.4.4 硬化後の性質を制御するための化学混和剤
2.5 骨材
 2.5.1 概要 
 2.5.2 骨材の種類
 2.5.3 骨材の品質と試験
 2.5.4 有害骨材
 2.5.5 特殊骨材
2.6 水
 2.6.1 概要
 2.6.2 上水道水および上水道水以外の水の品質
 2.6.3 回収水
2.7 鋼材
 2.7.1 概要
 2.7.2 鉄筋
 2.7.3 PC鋼材
2.8 補強用繊維
 2.8.1 概要
 2.8.2 短繊維
 2.8.3 連続繊維補強材

第3章 フレッシュコンクリートの性質
3.1 概説
3.2 ワーカビリティーとレオロジー的性質
 3.2.1 ワーカビリティーと適切な充塡性の考え方
 3.2.2 フレッシュコンクリートのレオロジー的性質
 3.2.3 コンシステンシー
3.3 材料分離とブリーディング
 3.3.1 材料分離とは
 3.3.2 粗骨材とモルタルの分離
 3.3.3 水の分離
3.4 コンクリート中の気泡の種類
 3.4.1 エントレインドエア
 3.4.2 エントラップトエア
3.5 フレッシュコンクリートの性質の評価方法
 3.5.1 スランプ試験
 3.5.2 空気量試験
 3.5.3 高流動コンクリートのスランプフロー試験および各種試験
3.6 フレッシュコンクリートの性質に影響を及ぼす要因
 3.6.1 概要
 3.6.2 単位水量・化学混和剤・空気量
 3.6.3 セメント・混和材
 3.6.4 骨材
 3.6.5 製造・施工

第4章 硬化コンクリートの性質
4.1 硬化コンクリートの構造
4.2 圧縮力が作用したときの破壊と圧縮強度
 4.2.1 圧縮強度とは
 4.2.2 応力-ひずみ曲線と破壊
 4.2.3 圧縮強度に影響を与える要因
 4.2.4 設計、製造、品質管理における圧縮強度の扱い
4.3 圧縮力が作用したときの変形挙動
 4.3.1 弾性係数(ヤング係数)
 4.3.2 動弾性係数
 4.3.3 ポアソン比
 4.3.4 クリープ
4.4 引張力または曲げが作用したときの破壊と強度
 4.4.1 引張強度
 4.4.2 曲げ強度
4.5 その他の強度(せん断・付着・支圧・疲労)
 4.5.1 せん断強度
 4.5.2 付着強度
 4.5.3 支圧強度
 4.5.4 疲労強度
4.6 体積変化とひび割れ
 4.6.1 乾燥収縮
 4.6.2 自己収縮
 4.6.3 温度変化
 4.6.4 ひび割れ
4.7 水密性
 4.7.1 水密性とは
 4.7.2 水密性に影響を与える要因

第5章 硬化コンクリートの性能の経時変化に対する抵抗性               
5.1 概説
5.2 コンクリート中の鋼材腐食
 5.2.1 鋼材腐食による劣化の進展
 5.2.2 鋼材の腐食の基本メカニズム
 5.2.3 塩害
 5.2.4 中性化
 5.2.5 対策
5.3 凍害
 5.3.1 劣化性状
 5.3.2 凍害の発生メカニズム
 5.3.3 対策
5.4 セメント水和物の化学的変化に伴う劣化
 5.4.1 劣化性状
 5.4.2 劣化メカニズム
 5.4.3 下水道施設における硫酸劣化とコンクリートの劣化の進行
 5.4.4 対策
5.5 アルカリシリカ反応
 5.5.1 劣化性状
 5.5.2 劣化メカニズムと発生条件
 5.5.3 対策
5.6 熱の作用による劣化
 5.6.1 熱の作用による性能の変化
 5.6.2 性能変化のメカニズム
5.7 電流の影響
5.8 エフロレッセンス
5.9 疲労
 5.9.1 材料の疲労強度
 5.9.2 道路橋床版の疲労
5.10 摩耗・すり減り
 5.10.1 滑り・転がり・衝突による摩耗
 5.10.2 キャビテーションによる摩耗
 5.10.3 対策

第6章 コンクリートの配合設計               
6.1 概説
6.2 配合設計にかかわる基礎事項
 6.2.1 適切な配合
 6.2.2 施工性・ワーカビリティーの選定
 6.2.3 空気量の選定
 6.2.4 水セメント比の選定
 6.2.5 単位水量の選定
 6.2.6 細骨材率の選定
6.3 配合設計の手順
 6.3.1 概要
 6.3.2 設計条件の選定
 6.3.3 材料試験の実施
 6.3.4 細骨材率と単位水量の選定
 6.3.5 配合計算の実行
 6.3.6 試験練りの実施
 6.3.7 現場配合
 6.3.8 表計算ソフトを使った配合計算

第7章 コンクリートの製造と施工
7.1 概説
7.2 コンクリートの製造
 7.2.1 概要
 7.2.2 材料の貯蔵・計量
 7.2.3 練混ぜ
 7.2.4 運搬(場外運搬)
 7.2.5 検査
 7.2.6 レディーミクストコンクリート
7.3 コンクリートの施工
 7.3.1 概要
 7.3.2 型枠・鉄筋の組立
 7.3.3 打込みの準備
 7.3.4 運搬(現場内運搬)
 7.3.5 打込み
 7.3.6 締固め
 7.3.7 表面仕上げ
 7.3.8 養生
 7.3.9 打継ぎ
7.4 寒中コンクリート、暑中コンクリート
 7.4.1 寒中コンクリート
 7.4.2 暑中コンクリート
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