実践に役立つ栄養指導事例集

著者:茨城キリスト教大学教授 井川聡子、新潟医療福祉大学教授 斎藤トシ子、松本大学教授 廣田直子
分野:管理栄養士
ページ数:181
判型:A4
ISBN:978-4-8446-0870-7
定価:本体 2,600円 + 税
超高齢社会が進展し続けている我が国では、生涯を通じた健康づくり・食育の推進により、人々の健康寿命の延伸、QOLの向上を図ることが重要課題となっています。このような現状において、管理栄養士・栄養士が実施する「栄養教育」が担う役割は極めて大きいと言えます。
栄養教育は、学校、病院、社会福祉施設、企業、行政機関、地域等において、多様な対象に対して行われます。実施に際しては、対象者の身体・栄養素等摂取状況、食行動等の実態把握、問題点の抽出、課題の明確化を的確に行ない、それらをふまえた栄養教育計画の作成・実施・評価が重要です。
したがって、学生教育においては、そうした栄養教育マネジメントに必要な理論や方法を十分に修得させ、実践に結びつける力を育成する必要があります。
管理栄養士養成課程における「栄養教育論」の教育内容・目標については、管理栄養士・栄養士養成施設カリキュラム等に関する検討会報告書(厚生労働省)、モデル・コアカリキュラム2015(日本栄養改善学会)、管理栄養士国家試験出題基準(厚生労働省)に示されており、教科書の作成はそれらの内容に沿って行われています。しかし、栄養教育マネジメントの方法やスキルを習得する上で重要と思われる栄養指導プログラムや指導案の事例については、残念ながら、既版の教科書では全体的に掲載が少なく、内容も概要的なものが多いように見受けられます。
指導経験がない学生にとって、指導の実際をイメージしやすい指導事例があれば、理論や技法の活用力の育成に極めて有効と思われます。また、教育者にとっても、より具体的な教育の展開が可能になります。
本書は、学生の栄養教育マネジメント力の育成をねらい、個人栄養指導7テーマ、集団栄養指導10テーマを取り上げ、養成施設の大学の教員および実際に各職域で栄養教育に従事されている管理栄養士との連携のもとに作成した栄養指導事例集です。
個別栄養指導では、栄養管理の国際標準的なマネジメントシステムとして活用され始めた栄養ケアプロセス(NCP)をふまえ、各プログラムに「栄養の判定」を取り入れました。また、学生が行動変容段階に応じた働きかけ及び行動変容技法、カウンセリング技法の活用のあり方を掴めるよう、具体的記載に努めました。集団栄養指導では、対象集団の課題の抽出、目標設定、評価指標及び方法の設定等の記載について、学生の理解が深まりやすいよう配慮し、また、実際の指導場面をイメージしやすいようにシナリオ形式の指導案を作成しました。  
本書が管理栄養士・栄養士教育の実践テキストとして多くの学生や教員に有効活用され、専門的実践能力の強化につながることを切に願います。
目次正誤表追加情報
目 次
Ⅰ 個別栄養指導編

      個別栄養指導の概要

Chapter1 妊娠高血圧症候群(PIH)者への指導

Chapter2 食物(卵)アレルギー児の母親への指導

Chapter3 特定保健指導(肥満改善)

Chapter4 2型糖尿病患者の指導  

Chapter5 安定期の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への指導  

Chapter6 誤嚥性肺炎に対し不安を感じている在宅患者への指導 

Chapter7 脳卒中後遺症による左上下肢機能障がい者への指導 


Ⅱ 集団栄養指導編

  集団栄養指導の概要

Chapter1 妊婦・授乳婦を対象とした指導 「マタニティスクール」

Chapter2 幼児を対象とした指導 「食育教室」

Chapter3 中学生を対象とした指導 「家族のためのお弁当づくり」

Chapter4 高校生を対象とした指導 「減塩ルネサンス運動」

Chapter5 大学生アスリートを対象とした指導 「水泳選手への指導」

Chapter6 成人(一次予防)を対象とした指導 「健康づくりセミナーにおける食生活講座」
 
Chapter7 勤労男性を対象とした指導 「居酒屋教室」

Chapter8 成人(二次予防)を対象とした指導 「血糖管理のための食事」

Chapter9 成人(三次予防)を対象とした指導 「透析患者の高カリウム血症予防・改善教室」

Chapter10 高齢者を対象とした指導 「キラキラシニアライフを目指して」
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