〜これはほんとうにあったお話です〜
八ヶ岳では、毎年たくさんの人がこの豊かな自然の中で一夏を過ごします。そして秋から冬になると、八ヶ岳にはすっかり人影が少なくなりますが、かわりに飼い主を探す犬や猫の姿をあちこちで見かけるようになります。八ヶ岳の冬は厳しく、人間に飼われていた犬や猫がこの厳しい冬を乗り越えるのはとても大変です。
この物語は、八ヶ岳に捨てられた猫の「泉ちゃん」が過酷な冬を生き抜いたあと、牧子ちゃんの家族に迎え入れられるお話です。八ヶ岳に住んでいる人たちの温かい心、そして動物が大好きな牧子ちゃんたちの愛情を受けて、「泉ちゃん」は幸せに暮らすことができたのです。
生き物を飼うということは、人間がその命を最後まで責任をもつということです。人間の都合で生き物を捨ててしまったりするということが許されるとは思えません。
人間も、動物も、ひとりでは生きてはいけないのですから。
そんなメッセージの込められた、一匹の猫と人間の心温まるお話です。