
企業倒産数は、大きな数字で深刻な問題です。
2009年4月8日に、東京商工リサーチ社より公表された資料によると、日本国内の2008年度の倒産件数は、16146件になっています。これは前年比12・3%の増加であり三年連続して10%以上の上昇をしたことになります。多くの企業が、毎年「販売不振」や「倒産の連鎖」などで世の中から退場しているのです。
このように、廃業・整理しなくてはならなかった会社の中には、何か経営上の状況が変わっていれば、まだまだ元気に仕事を続けられる会社も、かなり多く含まれているのです。たとえば事業承継に関わるものであったとすれば、皆様はどう思われるでしょうか。倒産や廃業の理由が、事業承継の失敗によるものであったとすれば、経営者本人はもちろん、その家族・従業員、また関係者にとっては、納得がいかないものではないでしょうか。
本書の出版の目的は、読者の皆様に事業承継が、企業を取巻く人々の未来に非常に大きな影響力を持っていることをお伝えすることです。あるいはすでに事業承継の準備を進めている、考えている経営者のための助言書と考えています。そして、これから事業承継を受けようと考えている次世代経営者には、是非、事業を承継していただく方向にお進みいただき、事業に関わりを持つすべての人々に、明るい未来を作っていただきたいと願っています。
本書は著者の経験から、会社の長期繁栄にはスムーズな事業承継が大事であることを、読者の皆様方にご理解していただきやすいように、いくつかの事例を短編小説風にまとめ、また簡単な経営評価の方法を表形式で判断できるようにしたものです。
昨今の経済情勢が大変厳しい折、事業承継の大事さに一刻も早くお「気づき」いただきたく、本書が少しでも皆様のお役に立ち、皆様方の会社がこれからも末永く繁栄されることを心から願っております。
(まえがきより一部抜粋)


