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新版 土質工学をかじる

建設技術者の常識としての土質力学

書籍情報

著者 平井利一編著 森利弘共著
ジャンル 建築
発行年月 2010年01月
ISBN ISBN978-4-8446-0747-2
価格 3,150円(本体価格 3,000円)

まえがき

-改定にあたって-

本書の初版は、2001年に発刊いたしましたが、今回大幅に改訂いたしました。以下にその主な改定点を述べます。

初版発刊後、建設分野の大きな状況変化のひとつに、限界状態設計法の導入・移行があります。国土交通省では、かねてより「土木・建築にかかわる設計の基本について」の策定が行はれていまいしたが、2002年にこれが公にされました。こうした動きと併行して設計基準類の見直しも進められ、2001年には建築学会の「建築基礎構造設計指針」が改定され、限界状態設計法が取り入れられました。また、「道路橋示方書・同解説」(2002年改定)、「鉄道構造物等設計標準・同解説」など土木構造物に関する基準類も同様に改定されています。このような事情に伴い、旧版を見直す必要が生じたのが今回改定を行った主な理由です。具体的には、3章、4章を中心として、最新の状況や基準類に合致するよう、設計方法や解説に加筆・訂正を行いました。

本書は、一般の建設技術者のための平易な解説書として制作したものですが、旧版に対していくつかのご批判をいただきました。その中で、土質力学は構造力学や材料力学と異なる特殊な部分がまだ分かりにくい、というご意見をいただきました。こうしたことは旧版でも各章ごとに触れて解説に心掛けたつもりでおりましたが、ご指摘によりまだ不十分であることに気づきました。そのためこの改訂版では、土質力学を①材料(土質)として、②力学として、さらに③工学として、の3点からその特徴を述べた章を設けました。この章は、1章以下とは視点が少々異なるので、「0章」として新設いたしました。

つぎに、旧版の「付録」のうち1~7を改定版では「6章 各種算定法と計算例」としてまとめました。執筆は旧版と同様、森利弘です。これも全面的に見直して修正・加筆し、内容には新たに即時沈下量と円弧すべりの計算を加えました。また、使いやすさを配慮して、土質に関する主な定数を一括してまとめました。

そのほか、全般に亘って見直しを行い、わかりにくい説明、理解し難い表現、複雑な文章を改め、かつ必要に応じて説明項目の追加、構成の整理・変更を試み、さらに「関連解説」を数項目追加しました

もくじ

  • 0章 最初の一かじり
  • -土質工学のツボ-
  • 0-1 土質工学の特殊性
  • 0-2 構造材料としての特殊性(材料としての土質、構造体としての地盤)
  • 0-3 力学としての特殊性(土の壊れ方)
  • 0-4 工学としての特殊性(経験と理論の二人三脚)
  • 1章 土圧を覗けば、土質が見える
  • -土の力学的特殊性-
  • 1-1 土圧という現象
  • 1-2 砂と粘土の理解
  • 1-3 土圧の理論
  • 1-4 設計土圧
  • 2章 砂と粘土は大違い
  • -土質の構造・内部摩擦角φと粘着力c-
  • 2-1 地盤を調べてみると
  • 2-2 土質の構造
  • 2-3 土質の試験
  • 2-4 資料の活用
  • 3章 地盤の力の比べ方
  • -土と杭の支持力理論-
  • 3-1 地盤の支持力はこう決まる
  • 3-2 直接基礎の支持力
  • 3-3 杭の支持力と設計
  • 3-4 杭工法の違いと支持力
  • 4章 土と水との深い仲
  • -土中の水理・水の影響など-
  • 4-1 土の中の水
  • 4-2 土の強度と水
  • 4-3 土の変形と水
  • 4-4 山留めと地下水
  • 5章 土が縮む、地盤が沈む
  • -土の圧縮性・圧密沈下-
  • 5-1 地中応力
  • 5-2 即時沈下
  • 5-3 圧密沈下
  • 5-4 不同沈下
  • 6章 各種算定法と計算例
  • 6-1 山留め壁の慣用計算法
  • 6-2 杭基礎の長期許容鉛直支持力の算定法
  • 6-3 根切り工事における地下水排水量の算定法
  • 6-4 有限な厚さを有する地盤の即時沈下量算定法
  • 6-5 地盤の圧密沈下量の算定法
  • 6-6 円弧すべりによる地盤の斜面安定算定法
  • 6-7 土質に関する主な定数
  • 付録 モールの応力円

正誤表

「新版 土質工学をかじる」にて引用・参考文献が脱落しておりました。

引用・参考文献の脱落内容は下記のとおりです。

読者の方々並びに関係各位には大変ごご不便とご迷惑をお掛けしました。深くお詫びいたします。

引用・参考参考文献

0章~5章

1)松岡元:土質力学(基礎土木工学シリーズ15)、森北出版、1999

2)平井利一・編著:全訂新版・ボーリング図を読む、理工図書、1989

3)平井利一・尾﨑修・編著:新・ボーリング図を読む、理工図書、2005

4)土質工学会:土質工学ハンドブック、、土質工学会(現・地盤工学会)、1982

5)池田俊雄:地盤と構造物、鹿島出版会、1976 1976 26

6)テルツァギ、ペック著・三木五三郎、榎並昭、星埜和、加藤渉訳:新版・テルツアーギ・ペック土質力学(基礎編)、丸善、1969

7)日本建築学会:建築基礎構造設計基準・同解説(1974改定)、日本建築学会、1974

8)日本建築学会:建築基礎構造設計指針(1988改定)、日本建築学会、1988

9)日本建築学会:建築基礎構造設計指針(2001改定)、日本建築学会、2001

10)日本建築学会:山留め設計施工指針(2002改定)、日本建築学会、2002

11)地盤工学会:土質試験の方法と解説(第1回改訂版)、地盤工学会、2000

12)山肩邦男、建築基礎工学、朝倉書店、1990

13)山肩邦男、、永井興史郎、冨永晃司、伊藤淳志:新版・建築基礎工学、朝倉書店、2003

14)赤井浩一:土質力学(朝倉土木工学講座 5)、朝倉書店、1966

15)G.P.チェボタリオフ著・石井靖丸訳:チェボタリオフの土質工学(上)、技報堂、1957

16)"R.M.Semple et al:Shaft capacity of driven pipe piles in clay、Symposium on analysis and design of pile foundation,ASCE、San Francisco,1984

17)清水昭男:土質地盤の調査・試験、理工図書、1992

18)松尾新一郎:新稿・土質工学、山海堂、1984

19)"Bazaraa,R.S.S:Use of the Standard Penetration Test for Estimating Settlements of Shallow Foundations on Sand、Dh.D,Theis,Unv.of Illinois,1967

20)"芳賀保夫:建物の許容沈下量、「土と基礎」Vol.38,No.8、土質工学会(現・地盤工学会)、1990

21)土質工学会:土質工学入門、土質工学会(現・地盤工学会)、1977 1977

22)土質工学会編:土質調査試験結果の解釈と適用例(第1回改訂版)、土質工学会(現・地盤工学会)、1979

6章

1)土質試験の方法と解説(第一回改訂版),地盤工学会,2000

2)地盤調査法,地盤工学会,1995

3土質工学会:土質調査試験結果の解釈と適用例-第1回改訂版-,1979

4)吉中龍之進:横方向地盤反力係数,土木技術資料,Vol.10,No.1,pp.32~37,1968

5)土谷尚・豊岡義則:SPTのN値とプレシオメータの測定値(Pf,Ep)の関係について,サウンディングシンポジウム,土質工学会,pp.101~108,1980

6)Imai, T.:P and S wave velocities of the ground in Japan,Proc. Ixth ICSMFE,1977

7)小川富美子・松本一明:港湾地域における土の工学的諸係数の相関性,港湾技術研究所報告,第17巻,第3号,pp.3~89,1978

8)Creager, W.P., Justin, J.D. and Hinds, J.: Engineering for Dams, Vol. Ⅲ, Earth, Rock-Fill, Steel and Timber Dams, John Wily & Sons, p.649, 1944

9)~16):欠番

17)日本道路協会:道路土工 仮設構造物工指針,平成11年3月

18)日本建築学会:山留め設計施工指針,2002

19)日本道路協会:道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編,平成14年

20)日本建築学会:建築基礎構造設計指針,2001

追加情報


現在、追加情報はありません。