
今日の環境問題は都市の廃棄物や交通公害,さらにはヒートアイランド現象のような身近に感じる地球環境問題から,オゾン層の破壊,地球温暖化,熱帯林の大規模な開発に伴う生物多様性の減少のような,地球規模の環境問題まで,実に広範多岐にわたって複雑化,多様化している.
これまでの資源・エネルギーの大量使用に依存した大量生産,大量消費,大量廃棄型ライフスタイルから,環境への負荷の少ない持続可能な社会を目指し,環境と人間社会が調和した健全な社会構造への改革構築が求められている.
このような大きな社会構造の変化のなかにおいて,社会資本整備を取り巻く諸情勢に目を向けると,平成7年の阪神・淡路大震災は社会の安全神話などありえないことを改めて国民に痛感させた.
一方で,社会資本整備にかかわる法令や枠組みも大きく変化してきている.
平成9年に河川法が改正され,目的には,従来の治水,利水に加え,河川環境が追加された.
平成11年には海岸法が改正され,目的に海岸環境の整備と保全が追加された.
また,国民の少子高齢化が進み,急速な高齢化社会になってきていることをふまえ,平成12年度に交通バリアフリー法が施行されている.
さらに,このような社会的背景から組織改革も進み,平成13年には旧建設省など4省庁が統合し,国土交通省が誕生し,平成17年には道路関係4公団が民営化と一部分割化され,政府関係の組織も大きく変化した.
国際問題に目を転じると,平成9年に京都国際会議が開催され,地球温暖化対策が最も重要な国際問題として位置づけられた.
「建設環境」部門に従事する者にとって,この10年間に生じた周辺情勢の変化は,戦後半世紀に渡って進められてきた社会資本整備の歴史の中で,最も劇的な変化と考えられる.
本書が技術士二次試験合格に寄与できることを祈願する.


お詫びと訂正
「技術士を目指して 建設部門 建設環境」にて26ページが脱落しておりました。
26ページの脱落内容は下記のとおりです。なお、138ページ、280ページ、408ページにつきましては編集上の都合で白ページとなっております。脱落にはなっておりませんのでご了承下さい。
読者の方々には大変ごご不便とご迷惑をお掛けしました。深くお詫びいたします。
れている方向が明確でどの程度その要請に答えられるかということである.
③「現状を分析し」あるいは「列挙し」:問題の大要について整理,分類,体系化が要求
されている.
④「留意点を」:問題意識のポイントとその適格性が問われている.
⑤「具体的に」:技術的課題について抽象的ではなく,実際実務としてどこまで具体的事
例を知っているのかを問われている.
全般的にいえることであるが,出題傾向から見ると,各受験者の専門とする部門の各論が必ず1つは選べるように出題されているということである.
そしてなおかつ出題傾向としては,全般的内容が問われているので,その設問に関し,受験生としてどれだけ深く間違いない見識を持っているかを記すことが問われている.
