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技術士を目指して

選択科目 建設環境

建設部門

書籍情報

著者 竹林征三他編著
ジャンル 土木
発行年月 2009年03月
ISBN ISBN978-4-8446-0742-7
価格 3,780円(本体価格 3,600円)

まえがき

今日の環境問題は都市の廃棄物や交通公害,さらにはヒートアイランド現象のような身近に感じる地球環境問題から,オゾン層の破壊,地球温暖化,熱帯林の大規模な開発に伴う生物多様性の減少のような,地球規模の環境問題まで,実に広範多岐にわたって複雑化,多様化している.

これまでの資源・エネルギーの大量使用に依存した大量生産,大量消費,大量廃棄型ライフスタイルから,環境への負荷の少ない持続可能な社会を目指し,環境と人間社会が調和した健全な社会構造への改革構築が求められている.

このような大きな社会構造の変化のなかにおいて,社会資本整備を取り巻く諸情勢に目を向けると,平成7年の阪神・淡路大震災は社会の安全神話などありえないことを改めて国民に痛感させた.

一方で,社会資本整備にかかわる法令や枠組みも大きく変化してきている.

平成9年に河川法が改正され,目的には,従来の治水,利水に加え,河川環境が追加された.

平成11年には海岸法が改正され,目的に海岸環境の整備と保全が追加された.

また,国民の少子高齢化が進み,急速な高齢化社会になってきていることをふまえ,平成12年度に交通バリアフリー法が施行されている.

さらに,このような社会的背景から組織改革も進み,平成13年には旧建設省など4省庁が統合し,国土交通省が誕生し,平成17年には道路関係4公団が民営化と一部分割化され,政府関係の組織も大きく変化した.

国際問題に目を転じると,平成9年に京都国際会議が開催され,地球温暖化対策が最も重要な国際問題として位置づけられた.

「建設環境」部門に従事する者にとって,この10年間に生じた周辺情勢の変化は,戦後半世紀に渡って進められてきた社会資本整備の歴史の中で,最も劇的な変化と考えられる.

本書が技術士二次試験合格に寄与できることを祈願する.

もくじ

  • 第1章 概  要
  • 1.1 技術士の概要
  • 1.1.1 技術士の定義
  • 1.1.2 技術士の義務
  • 1.1.3 技術士の特典
  • 1.1.4 技術士の試験
  • 1.2 第二次試験
  • 1.2.1 受験資格
  • 1.2.2 試験科目
  • 1.2.3 選択科目「建設環境」とは
  • 1.3 選択科目「建設環境」の傾向と対策
  • 1.3.1 経験記述
  • 1.3.2 選択科目
  • 第2章 地球環境
  • 2.1 様々な地球環境
  • 2.2 地球温暖化の状況と考えられる原因
  • 2.2.1 地球の平均気温の変動
  • 2.2.2 温暖化のメカニズム
  • 2.2.3 温暖化ガスの濃度の推移
  • 2.3 地球温暖化防止に向けた取り組み
  • 2.3.1 国際的な取り組み
  • 2.3.2 日本の取り組み
  • 2.4 環境影響評価の実務
  • 2.4.1 概 要
  • 2.4.2 環境影響評価の対応手順
  • 2.4.3 環境影響評価を実施するうえでの課題と対応
  •  2.4.4 方法書段階における課題と対応
  • 2.4.5 準備書段階の課題と対応
  • 2.4.6 環境アセスメント全般に関する課題
  • 第3章 騒 音
  • 3.1 概 説
  • 3.1.1 音の基礎
  • 3.1.2 騒音の測定方法
  • 3.1.3 音の発生,伝搬
  • 3.2 道路交通騒音
  • 3.2.1 道路交通騒音の現状
  • 3.2.2 道路交通騒音の予測手法
  • 3.2.3 道路交通騒音関連法規
  • 3.2.4 道路交通騒音対策
  • 3.3 鉄道騒
  • 3.3.1 新幹線鉄道の整備
  • 3.3.2 新幹線鉄道騒音問題
  • 3.3.3 新幹線鉄道騒音に係る環境基準
  • 3.3.4 新幹線鉄道の騒音対策
  • 3.3.5 在来鉄道における騒音指針の設定
  • 3.3.6 鉄道騒音の環境影響評価
  • 3.4 航空機騒音
  • 3.4.1 航空機騒音の推移
  • 3.4.2 航空機騒音の予測手法
  • 3.4.3 航空機騒音対策
  • 3.4.4 関連法規
  • 第4章 振 動
  • 4.1 道路交通振動
  • 4.1.1 道路交通振動の一般事項
  • 4.1.2 道路交通振動の現状
  • 4.1.3 道路交通振動の評価法
  • 4.1.4 道路交通振動の予測手法
  • 4.1.5 道路交通振動対策
  • 4.1.6 関連法規等
  • 4.2 鉄道振動
  • 4.2.1 新幹線鉄道振動問題
  • 4.2.2 新幹線鉄道振動に係る指針値
  • 4.2.3 新幹線鉄道の振動防止対策
  • 4.2.4 鉄道振動の環境影響評価
  • 第5章 大気汚染
  • 5.1 概 説
  •  5.1.1 大気汚染物質の種類と性質
  • 5.1.2 大気汚染物質の測定方法
  • 5.1.3 大気汚染の現状
  • 5.2 移動発生源(自動車)
  • 5.2.1 大気汚染の予測手法
  • 5.2.2 大気汚染対策関連法規
  • 5.2.3 自動車排出ガスによる大気汚染の対策
  • 5.3 固定発生源(火力発電所)
  • 5.3.1 大気汚染物質の発生
  • 5.3.2 発生源対策技術
  • 5.3.3 固定発生源対策の効果
  • 5.3.4 大気汚染物質の濃度予測
  • 5.3.5 石炭粉じんの予測
  • 5.3.6 二酸化炭素の排出対策
  • 第6章 水 質
  • 6.1 水質問題概要
  • 6.2 水質基準・指標
  • 6.2.1 環境基準
  • 6.2.2 その他の指標
  • 6.3 河川・湖沼の水質
  •  6.3.1 河川・湖沼の水質問題
  • 6.3.2 水質の管理
  • 63.3.3 水質浄化技術と課題
  • 6.4 ダムの水質
  • 6.4.1 ダム貯水池の水質保全についての概説
  • 6.4.2 冷水現象とその判定
  • 6.4.3 濁水長期化現象とその判定
  • 6.4.4 富栄養化現象とその判定
  • 6.4.5 水質調査
  • 6.4.6 冷濁水に係る水質予測
  • 6.4.7 富栄養化に係る水質予測
  • 6.4.8 水質保全対策の検討
  • 6.5 海水の水質
  • 6.5.1 海域・港湾の水質現況と施策の展開
  • 6.5.2 沿岸水質の汚濁現象と汚濁の機構
  • 6.5.3 水質の予測と浄化の計画
  • 6.5.4 浄化施策・施設と課題
  • 第7章 地下水・地盤沈下
  • 7.1 水の循環
  • 7.1.1 水循環のスケールと建設工事
  • 7.1.2 地下水の存在形態
  • 7.2 地下水の調査,観測,解析
  • 7.2.1 調査,観測の進め方
  • 7.2.2 調査,観測手法
  • 7.2.3 数値解析
  • 7.3 建設工事が地下水に及ぼす影響
  • 7.3.1 地下水障害の種類
  • 7.3.2 地下水取水障害(井戸枯渇)
  • 7.3.3 地盤沈下
  • 7.3.4 酸欠空気
  • 7.3.5 地下水の塩水化
  • 7.3.6 地下水汚染
  • 7.4 地下水が建設工事に及ぼす影響
  • 7.4.1 影響の種類
  • 7.4.2 クイックサンドおよびパイピング
  • 7.4.3 ヒービング
  • 7.4.4 地下水対策工法
  • 7.5 建設工事と地盤沈下
  • 7.5.1 力学的条件と沈下
  • 7.5.2 盛土による沈下
  • 7.5.3 構造物の沈下
  •  7.5.4 山留めの掘削による沈下
  • 7.5.5 トンネルの掘削による沈下
  • 第8章 自然環境
  • 8.1 建設事業と自然環境保全
  • 8.1.1 持続可能な開発と建設事業における環境の内部目的化
  •   
  • 8.1.2 建設省環境政策大綱と環境技術開発
  • 8.1.3 生態系の概念と保全技術
  • 8.1.4 関連法規等
  • 8.2 道路整備における自然環境保全
  • 8.2.1 総 論
  • 8.2.2 調査・計画段階の対策
  • 8.2.3 設計・施工段階の対策
  • 8.2.4 維持管理段階の対策  
  • 8.2.5 今後の課題
  • 8.3 河川・湖沼における自然環境保全
  • 8.3.1 河川・湖沼整備における自然環境保全の基本的な考え方
  •   
  • 8.3.2 河川・湖沼環境における自然環境の把握
  • 8.3.3 河川・湖沼整備の計画の検討
  • 8.3.4 河川・湖沼整備における自然環境保全の基本的な観点 
  • 8.3.5 アダプティブマネージメント
  • 8.4 市街地開発における自然環境保全
  • 8.4.1 市街地開発における自然環境保全 
  • 8.4.2 新市街地における「市街地開発における自然環境保全」
  • 8.4.3 既成市街地における
  •       「市街地開発における自然環境保全」 
  • 8.4.4 都市における環境共生構想
  • 第9章 親水・レクリエーション
  • 9.1 水辺空間の歴史と変遷
  • 9.1.1 水辺空間の変遷
  • 9.1.2 現代における水辺空間の意味
  • 9.2 水辺との係わりと親水・レクリエーション活動
  • 9.2.1 水との係わり
  • 9.2.2 親水活動とその特徴
  • 9.3 親水空間の計画  
  • 9.3.1 計画の基本的な流れ
  • 9.3.2 親水空間のポテンシャル評価
  • ─「可能な親水活動とは何か」
  • 9.3.3 親水活動の実態とニーズの把握
  • 9.3.4 親水活動の設定と基本方針の設定
  • 9.3.5 自然環境の保全と親水・レクリエーションとの接点
  • 9.3.6 親水活動と安全確保
  •   
  • 9.3.7 まとめ
  • 第10章 景 観
  • 10.1 景観の評価
  • 10.1.1 評 価
  • 10.1.2 評価の基準
  • 10.2 河川景観 
  • 10.2.1 河川の環境機能
  • 10.2.2 河川景観の整備
  • 10.3 道路景観
  • 10.3.1 道路景観整備
  • 10.3.2 道路景観の特性 
  • 10.3.3 構造物
  • 10.3.4 緑 化
  • 10.3.5 個 性
  • 10.4 港湾景観
  • 10.4.1 港湾景観
  • 0.4.2 港湾景観の整備
  • 10.5 街路景観
  • 10.5.1 都市景観
  • 10.5.2 街路景観の整備
  • 10.6 景観調査・計画
  • 10.6.1 景観整備の手順
  • 第11章 建設副産物の発生抑制,再使用,再生利用
  • 11.1 廃棄物・リサイクル対策の現状と課題
  • 11.1.1 廃棄物・リサイクル問題の概要 
  • 11.1.2 循環型社会の構築に向けて
  • 11.2 建設副産物の発生・利用の現状と課題
  • 11.2.1 建設副産物実態調査結果について 
  • 11.2.2 建設副産物のリサイクルに関する課題
  • 11.3 建設副産物対策に関する取組みの経緯と課題
  • 11.3.1 概 説  
  • 11.3.2 建設リサイクル法(概要と基本方針)
  • 11.3.3 今後の課題
  • 第12章 建設施工時の環境保全対策
  • 12.1 概 説
  • 12.2 建設施工に伴う環境関係法規
  • 12.2.1 建設環境法規体系 
  • 12.2.2 建設施工に伴う環境関係の法規
  • 12.3 建設工事が環境に与えるインパクト
  • 12.4 環境変化と保全対策の概要
  • 12.5 工事中の水質汚濁対策
  • 12.5.1 水質汚濁の種類と特徴
  • 12.5.2 汚濁処理方式の種類
  • 12.6 工事中の騒音対策 
  • 12.6.1 騒音の種類と特徴
  • 12.6.2 騒音低減対策
  • 12.7 工事中の振動対策
  • 12.7.1 振動の種類と特徴 
  • 12.7.2 振動低減対策
  • 12.8 工事中の排出ガス対策
  • 12.8.1 排気ガスの種類
  • 12.8.2 排気ガス量の算定 
  • 12.8.3 排出ガス対策型エンジンの認定,指定
  • 12.9 工事中の粉じん対策
  • 12.9.1 粉じんの種類
  • 12.9.2 粉じん対策  
  • 12.10 工事跡地の環境保全対策
  • 12.11 例題について
  • 索 引

正誤表

お詫びと訂正

「技術士を目指して 建設部門 建設環境」にて26ページが脱落しておりました。

26ページの脱落内容は下記のとおりです。なお、138ページ、280ページ、408ページにつきましては編集上の都合で白ページとなっております。脱落にはなっておりませんのでご了承下さい。

読者の方々には大変ごご不便とご迷惑をお掛けしました。深くお詫びいたします。

れている方向が明確でどの程度その要請に答えられるかということである.

③「現状を分析し」あるいは「列挙し」:問題の大要について整理,分類,体系化が要求   

されている.

④「留意点を」:問題意識のポイントとその適格性が問われている.

⑤「具体的に」:技術的課題について抽象的ではなく,実際実務としてどこまで具体的事

例を知っているのかを問われている.

全般的にいえることであるが,出題傾向から見ると,各受験者の専門とする部門の各論が必ず1つは選べるように出題されているということである.

そしてなおかつ出題傾向としては,全般的内容が問われているので,その設問に関し,受験生としてどれだけ深く間違いない見識を持っているかを記すことが問われている.

追加情報


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