理工図書ライブラリ

技術士を目指して

選択科目 河川・砂防および海岸

建設部門

書籍情報

著者 岡野眞久・岡本正男・播田一雄・熊谷 清著
ジャンル 土木
発行年月 2009年03月
ISBN ISBN978-4-8446-0738-0
価格 3,675円(本体価格 3,500円)

まえがき

「健康で豊かな生活環境と美しい自然環境の調和した安全で個性を育む活力ある社会」そして「安全で安心できる災害に強い美しい国土」を実現することが私たちの課題である.

近年,私たちを取り巻く自然と社会は大きく変化している.

 まず,地球温暖化現象によると見られる異常洪水や異常渇水が各地で頻発するようになった.

また,平成7年の阪神・淡路大震災は改めて,日本列島の全域が地震から免れられないことを印象づけた.我が国の総人口は増加から減少に転じ,高齢化が進む.

河川や海岸等の管理に関する法令にも大きな動きがある.

平成9年,河川法が改正され,目的に治水,利水に加え河川環境の整備と保全が位置づけられた.海岸においても平成11年海岸法の改正により従来の「海岸の防護」に加えて,「海岸環境の整備と保全」,「公衆の海岸の適正な利用」が目的に追加された.

一方,頻発する水害,土砂災害にソフト面から対応するために「土砂災害防止法」が平成12年に制定され,続いて平成13年には「水防法」が改正され,平成15年には「特定都市河川浸水対策法」が制定された.技術基準等の改定も相次いだ。

阪神・淡路大震災後,平成7年から平成12年に土木学会から土木構造物の耐震基準等に関する提言(第1次提言~第3次提言)が出された.

平成9年から平成12年には建設省河川砂防技術基準(案)の調査編,計画編,設計編が改定された.さらに,平成17年には建設省河川砂防技術基準(案)計画編は平成9年の河川法改正等に対応して、国土交通省河川砂防技術基準計画編に改定されている.

河川,砂防および地すべり,ダム,海岸に関する技術的諸分野は近年ますます多岐にわたっている.

計画,設計,施工,管理というおのおのの段階で気象,水文,地形,地質,環境など自然条件の調査,観測技術の水準と精度についての技術的問題,ITの急速な普及に伴うそれらを含めた管理,技術革新への対応,コスト低下を模索する新施工法の開発,また安全,維持管理方法および周辺環境などの問題等々が,ますます縦横に関連しあってきている.

 

本書が技術士二次試験合格に役立つことを祈るものである

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もくじ

  • 第一編 河   川
  • 第1章 総 説
  • 1.1 河川と国土
  • 1.1.1 流域の構成
  • 1.1.2 平野の形成
  • 1.1.3 わが国の河川の特徴
  • 1.2 人と河川のかかわり
  • 1.2.1 人と川とのかかわりの変遷
  • 1.2.2 現代の河川をめぐる諸活動
  • 1.3 河川をめぐる課題とそれへの対応
  • 1.3.1 国土の管理と水・土砂等の管理
  • 1.3.2 災害の防止・軽減と治水機能の分担
  • 1.3.3 河川の適正な利用並びに河川環境の整備と保全
  • 1.3.4 総合的な土砂管理
  • 第2章 河川現象の把握
  • 2.1 流域の降雨
  • 2.1.1 降雨原因とその特性
  • 2.1.2 雨量の観測と降雨の分布
  • 2.1.3 水文量の統計
  • 2.2 流 出
  • 2.2.1 流出の形態
  • 2.2.2 水位,流量の観測と流況
  • 2.2.3 流出計算
  • 2.2.4 洪水追跡
  • 2.3 河川の流れ
  • 2.3.1 河川工学の取り扱い
  • 2.3.2 平均流速公式と等流計算
  • 2.3.3 不等流計算
  • 2.4 土砂の流出と河床の変動
  • 2.4.1 水系における土砂の移動
  • 2.4.2 土砂の移動と河床変動
  • 2.4.3 河道の姿
  • 2.5 河川の水質と底質
  • 2.5.1 河川の水質現象
  • 2.5.2 河川の水質調査と底質調査
  • 2.6 河川の姿とそこに生息する生物群
  • 2.6.1 河川の生物生息環境
  • 2.6.2 河川の瀬・淵構造と底質
  • 2.6.3 河川の生息生物群
  • 2.6.4 河川生物調査
  • 2.7 その他の河川環境調査
  • 第3章 河川の整備とその計画
  • 3.1 河川計画
  • 3.1.1 河川計画の位置づけ
  • 3.1.2 河川整備基本方針と河川整備計画
  • 3.2 洪水防御計画
  • 3.2.1 基本高水
  • 3.2.2 治水対策の手法と計画高水流量
  • 3.2.3 河道計画の基礎
  • 3.2.4 超過洪水対策と高規格堤防計画
  • 3.2.5 内水対策
  • 3.3 河川の適正な利用および流水の正常な機能の維持
  • 3.3.1 川の水利用
  • 3.3.2 河川における水資源の開発
  • 3.3.3 流水の正常な機能を維持するために必要な流量
  • 3.4 河川環境の整備と保全
  • 3.4.1 河川をめぐる主要環境課題とその変遷
  • 3.4.2 河川の水質保全対策
  • 3.4.3 多自然型川づくり
  • 3.4.4 これからの河川環境の整備と保全
  • 3.5 河川の維持
  • 第4章 河川構造物
  • 4.1 河川構造物の構造の基準
  • 4.1.1 河川管理施設等構造令と対象施設
  • 4.1.2 河川環境の整備と保全等への配慮
  • 4.2 堤 防
  • 4.2.1 築堤材料と構造の原則
  • 4.2.2 堤防の断面形状
  • 4.2.3 堤防の決壊と決壊しにくい堤防
  • 4.2.4 高規格堤防の構造
  • 4.3 護岸・根固
  • 4.3.1 護岸の機能
  • 4.3.2 護岸の被災形態
  • 4.3.3 護岸各部の事例と構造
  • 4.4 水 制
  • 4.5 樹林帯
  • 第5章 情報の共有と流域の連携
  • 5.1 水防と避難のための情報の提供と共有
  • 5.1.1 洪水予報,水防警報および避難情報
  • 5.1.2 河川情報の提供から共有へ
  • 5.2 都市水害を防ぐための流域連携
  • 5.2.1 総合治水対策
  • 5.2.2 都市河川浸水被害対策への取り組み
  • 5.3 さらなる流域連携をめざして
  • 5.3.1 河川をめぐるさまざまな流域連携
  • 5.3.2 河川を活かした地域づくり,防災まちづくりへの連携
  • 第二編 砂防および地すべり
  • 第1章 総 説
  • 1.1 概 論
  • 1.2 砂防の歴史
  • 1.2.1 江戸時代以前
  • 1.2.2 江戸時代
  • 1.2.3 明治時代
  • 1.2.4 砂防法
  • 1.2.5 現代の砂防事業
  • 1.2.6 土砂災害防止法
  • 1.2.7 砂防技術の変遷
  • 1.3 土砂災害
  • 1.3.1 土石流
  • 1.3.2 地すべり
  • 1.4 砂防と環境
  • 1.5 総合的な土砂管理(砂防)
  • 第2章 砂防調査
  • 2.1 概 説
  • 2.2 砂防調査の対象となる土砂の生産・移動現象
  • 2.2.1 流域特性調査
  • 2.2.2 崩壊地調査
  • 2.2.3 河床変動調査
  • 2.2.4 流出土砂量調査
  • 2.2.5 土石流調査
  • 2.2.6 渓流環境実態調査
  • 2.2.7 砂防施設の効果評価と調査
  • 第3章 砂防計画
  • 3.1 概 説
  • 3.2 砂防基本計画
  • 3.2.1 経 過
  • 3.2.2 砂防基本計画
  • 3.2.3 流域の区分
  • 3.2.4 計画規模
  • 3.2.5 計画基準点
  • 3.3 水系砂防計画
  • 3.3.1 水系砂防計画
  • 3.3.2 計画生産土砂量
  • 3.3.3 計画流出土砂量
  • 3.3.4 計画許容流出土砂量
  • 3.3.5 計画超過土砂量
  • 3.3.6 土砂処理計画
  • 3.3.7 土砂生産抑制計画
  • 3.3.8 土砂流送制御計画
  • 3.3.9 砂防施設配置計画
  • 3.4 火山砂防計画
  • 3.4.1 計画の基本
  • 3.4.2 降雨対応火山砂防計画
  • 3.4.3 噴火対応火山砂防計画
  • 3.4.4 火山砂防施設配置計画
  • 3.5 土石流・流木対策砂防計画
  • 3.5.1 計画策定の基本方針
  • 3.5.2 計画で扱う土砂量・流木量
  • 3.5.3 土石流・流木処理計画
  • 3.5.4 土石流・流木対策施設配置計画
  • 3.5.5 総合土石流対策計画
  • 第4章 砂防堰堤の設計と施工
  • 4.1 砂防堰堤の機能と種類
  • 4.1.1 砂防堰堤の機能
  • 4.1.2 砂防堰堤各部の名称
  • 4.1.3 砂防堰堤の種類
  • 4.2 目的別に見た計画・設計上の留意点
  • 4.2.1 一般的な考え方
  • 4.2.2 縦横浸食防止堰堤
  • 4.2.3 河床堆積物流出防止堰堤
  • 4.2.4 山脚固定堰堤
  • 4.2.5 流出土砂の貯砂および調節堰堤
  • 4.3 重力式砂防堰堤の断面設計
  • 4.3.1 基本的考え方
  • 4.3.2 砂防堰堤に作用する力
  • 4.3.3 下流のり勾配と天端幅
  • 4.4 透過型砂防堰堤
  • 4.4.1 透過型砂防堰堤の目的
  • 4.4.2 土石流捕捉のための透過型砂防堰堤
  • 4.4.3 土砂調節のための砂防堰堤
  • 第5章 渓流保全工の計画と設計・施工
  • 5.1 渓流保全工の目的と工法
  • 5.2 渓流保全工計画の前提条件
  • 5.3 底張り渓流保全工の計画
  • 5.4 渓流保全工計画の基本的考え方
  • 5.4.1 法 線
  • 5.4.2 計画河幅
  • 5.4.3 縦断勾配
  • 5.4.4 計画断面
  • 5.4.5 横工間隔
  • 5.5 計画上のその他の留意点
  • 第6章 地すべり調査
  • 6.1 地すべり調査の目的と種類
  • 6.2 予備調査
  • 6.2.1 文献調査
  • 6.2.2 地形調査
  • 6.3 調査計画
  • 6.3.1 調査範囲と調査手順
  • 6.3.2 広大な地すべり地区
  • 6.3.3 中小規模の地すべり地区
  • 6.4 概 査
  • 6.4.1 弾性波探査
  • 6.4.2 電気探査
  • 6.4.3 自然放射能探査
  • 6.5 精 査
  • 6.5.1 図面の準備
  • 6.5.2 調査測線の設定
  • 6.5.3 調査ボーリング
  • 6.5.4 すべり面の調査
  • 6.5.5 地表変動の計測
  • 6.5.6 地下水の調査
  • 6.6.7 土塊の特性把握のための原位置試験
  • 第7章 地すべりの安定解析と対策工設計の基本的考え方
  • 7.1 安定解析
  • 7.1.1 安定解析手法および手順
  • 7.1.2 現状の安全率の設定
  • 7.1.3 cおよびfの推定
  • 7.2 対策の基本的考え方
  • 7.2.1 地すべりの誘因(誘因の除去)
  • 7.2.2 滑動力の低減,抵抗力の付加
  • 7.2.3 地すべりの移動速度
  • 7.2.4 地すべりの規模
  • 7.2.5 対策工の施工位置
  • 7.2.6 地すべりの緊急性
  • 第8章 砂防事業におけるソフト対策
  • 8.1 土砂災害に対する警戒避難体制の整備
  • 8.2 土砂災害に対する警戒避難に関する施策
  • 8.2.1 土砂災害情報の提供および収集
  • 8.2.2 土砂災害情報システムの整備
  • 8.2.3 土砂災害警戒情報の提供
  • 8.2.4 火山砂防に関する砂防情報システム
  • 8.3 土砂災害に対する警戒避難体制整備に関する留意事項
  • 第三編 ダ   ム
  • 第1章 総 説
  • 1.1 概 要
  • 1.2 ダムの歴史とダム技術の展望
  • 1.3 ダムの分類
  • 1.3.1 機能および使用目的による分類
  • 1.3.2 材料および構造型式による分類
  • 第2章 計 画
  • 2.1 ダム計画
  • 2.1.1 ダム計画
  • 2.1.2 環境対策
  • 2.1.3 ダムの再開発
  • 2.1.4 小規模生活ダム(生活貯水池)
  • 2.2 調査試験
  • 2.2.1 地質調査の目的
  • 2.2.2 地質調査
  • 2.2.3 材料調査
  • 2.2.4 地質調査からダム設計へ
  • 2.3 ダム高の決定
  • 2.4 ダムサイトの選定
  • 2.4.1 ダムサイト選定の手順
  • 2.4.2 ダム軸選定の要素
  • 2.5 ダム型式の選定
  • 2.6 斜面の安定
  • 2.7 ダムの堆砂対策
  • 第3章 設 計
  • 3.1 重力式コンクリートダムの設計
  • 3.1.1 堤体の設計
  • 3.1.2 ダムコンクリート
  • 3.1.3 耐震設計
  • 3.2 フィルダムの設計
  • 3.2.1 フィルダムの特徴
  • 3.2.2 堤体の設計
  • 3.2.3 水理的安定性
  • 3.2.4 力学的安定性
  • 3.2.5 耐震設計
  • 3.3 基礎の設計
  • 3.3.1 岩盤の評価
  • 3.3.2 基礎の力学的設計
  • 3.3.3 基礎の止水設計
  • 3.4 放流設備の設計
  • 3.4.1 放流設備の分類
  • 3.4.2 放流設備の設計
  • 3.4.3 放流設備の配置および型式
  • 3.4.4 その他の水理構造物
  • 第4章 施 工
  • 4.1 コンクリートダムの施工
  • 4.1.1 コンクリート打設計画
  • 4.1.2 施工設備
  • 4.1.3 施工と環境保全
  • 4.1.4 コンクリートダム合理化施工
  • 4.2 フィルダムの施工
  • 4.2.1 転流工
  • 4.2.2 フィルダムの材料
  • 4.2.3 堤体の盛立て
  • 4.2.4 品質管理
  • 4.2.5 洪水吐き
  • 4.3 基礎の施工
  • 4.3.1 掘 削
  • 4.3.2 基礎処理工
  • 第5章 維持管理
  • 5.1 ダム貯水池操作
  • 5.2 安全管理等
  • 5.2.1 ダム本体構造物の安全管理
  • 5.2.2 貯水池の保全と管理
  • 5.2.3 ダムからの放流に対する管理
  • 第四編 海   岸
  • 第1章 総 説
  • 1.1 わが国の海岸の特性
  • 1.1.1 来襲波浪
  • 1.1.2 潮汐の特性
  • 1.1.3 海岸地形および地形変化の特性
  • 1.1.4 災害特性
  • 1.1.5 海岸環境
  • 1.1.6 河川との水理環境の違い
  • 1.2 わが国の海岸保全
  • 1.2.1 海岸法の制定から海岸法の改正に至るまでの背景
  • 1.2.2 新海岸法の考え方
  • 1.2.3 砂浜の安定性の重要性
  • 1.3 海岸をめぐる今日的課題
  • 1.3.1 海岸のあるべき姿とは
  • 1.3.2 流砂系の土砂管理
  • 1.3.3 養浜をめぐる課題
  • 1.3.4 海岸環境・利用との調和
  • 1.3.5 安全な海浜
  • 1.3.6 地球温暖化による海面上昇の影響
  • 第2章 海岸計画
  • 2.1 海岸保全計画策定上の基本的考え方
  • 2.2 高潮・高波対策
  • 2.3 海岸侵食対策
  • 2.4 津波対策
  • 2.5 河口閉塞対策
  • 2.6 海岸環境保全対策
  • 第3章 海岸の調査・観測・解析
  • 3.1 調査・観測・解析の重要性
  • 3.2 調査・観測上の留意点
  • 3.2.1 波 浪
  • 3.2.2 潮 位
  • 3.2.3 流 況
  • 3.2.4 底 質
  • 3.2.5 水 深
  • 3.2.6 漂砂観測
  • 3.3 解析上の留意点
  • 3.3.1 波浪解析
  • 3.3.2 漂砂解析
  • 3.3.3 シミュレーション技術
  • 3.3.4 水理模型実験
  • 第4章 海岸施設の計画・設計
  • 4.1 計画・設計の考え方
  • 4.1.1 機能設計
  • 4.1.2 構造設計
  • 4.2 施設の設計留意点
  • 4.2.1 共通事項
  • 4.2.2 堤防,護岸
  • 4.2.3 離岸堤,消波工
  • 4.2.4 突堤,ヘッドランド
  • 4.2.5 潜堤,人工リーフ
  • 4.2.6 養浜工
  • 4.2.7 河口処理工
  • 第5章 海岸施設の施工・管理(維持・改良・更新)
  • 5.1 施工に関する留意点
  • 5.2 維持管理に関する留意点
  • 第6章 参考図書等
  • 6.1 技術図書
  • 6.2 研究・論文
  • 6.3 国の施策
  • 6.4 海象・防災関連情報
  • 6.5 その他
  • 索 引

正誤表

現在、訂正情報はありません。

追加情報


現在、追加情報はありません。