
この本を手にしたあなたは、おそらく『化学』という授業がわからなくてアレルギー症を起こしている人か、学校を卒業して、しばらくぶりに勉強を始められる方かと思います。そうした方々の何らかのお役にたてればという願いをこめ本書をまとめました。どうぞ安心して下さい。必ず『化学』がわかるようになります。
目の前に、地上60階の高層ビルがあり、1200段の階段を最上階まで上ることを想像してみて下さい。一気に上がろうとすれば、途中で息が切れて、おそらく断念してしまうことでしょう。
どんな学問も同じだと思いますが、いきなり難しい内容を理解しようとしても無理な話です。しかし、基礎基本からしっかりステップアップしていけば、スペシャリストにはなれないまでも知ることや理解することを楽しいと思えるレベルまでは必ず到達すると思います。
本書は、私がこれまで25年の教師生活を通して、実践し研究してきたことを紹介していきますが、タイトルにあるように、はじめて『化学』を学ぶ読者のために、「イラスト」や「まんが」を用いて簡単に分かりやすくをコンセプトに書き下ろしてみました。しかし、この本の内容を真に理解することが出来れば、センター試験問題を6~7割は解けるレベルにステップアップできるようにしてあります。というのも、どんな試験問題も、だいたい7割の「基礎」と3割の「発展」で構成されているからです。
『化学』は目に見ることの出来ない小さな世界の話ですが、自然の摂理に似た一定の法則があります。
その規則性を理解し想像力を働かせてみて下さい。
きっと『化学』の楽しさを体験することができると思います。


